なぜ会社は管理職候補に「ビジ法2級取得」を求めるのか

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法律知識を身につけ「会社を守れる」リーダーに

ビジネス実務法務検定は、仕事の現場で役立つ幅広い法律の基礎知識を身につけることができる法律資格です。昨今、企業はますますコンプライアンス(法令順守)や適切なリスク管理が求められています。民法や商法(会社法)を中心とした実践的な法律知識は、もはや法務部門にとどまらずあらゆる職種のビジネスパーソンにとって必要不可欠なものといえるでしょう。

2級試験に合格すると「ビジネス法務エキスパート」という称号が付与され、名刺などに記載することもできるようになります。一定の知識・経験をベースにしたトラブル回避やリスク管理、弁護士など社外専門家との連携など、ビジネスの現場で法的観点に基づいた対応ができるレベルを目指します。

資格の概要

■試験日程
7月、12月(年2回)

■申込期間
①4月中旬~5月中旬
②9月下旬~10月下旬

■試験会場
全国各地

■試験方法
マークシート方式

■試験時間
2時間

■合格基準
70%以上

■受験料
6,480円

■受験資格
学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません

■受験申込・問合せ
東京商工会議所 検定センター
http://www.kentei.org/houmu/

合格に向けた学習のコツ

3級試験と異なる点は、難易度が上がり、7割ボーダーの壁がきつく感じると思います。2級試験の合格率は幅があり、平均して3割前後です。3級レベルの知識を持たない初学者が、2級から受験することはハッキリ言って難しいです。3級合格者であれば、1~2ヵ月程度の勉強時間を想定しましょう。

法律を専門としている分野で働いている方、法学部卒業の方、他試験で民法や商法・会社法を勉強したことのある方であれば、この級からチャレンジすることをおすすめします。他の法律試験とは趣が異なり、実務法務の名の通り、主に会社の法律問題を扱っているため、この試験に向けた独自の準備・対策が必要となります。

テキストを読み込んだだけでは、まぐれで合格することはあっても、確実とはいえません。市販のテキスト・問題集の種類は限られますが、問題集の購入は必須となります。頻出の問題形式がありますので、繰り返し解いて慣れておくと、点を積み上げることが可能です。難しいとはいえ、他に参考書は必要ではなく、テキスト内の条文の理解で足ります。苦手分野をなくし、難問以外で点を落とさないことが肝心となります。
出題範囲に公式テキストと明示されているため、若干値が張りますが、公式テキスト・問題集を入手するのが無難かもしれません。
また、商工会議所で受験対策セミナーも行われているので、活用してみてはいかがでしょう?

ビジ法はどんな人向けに必要?

特に法務部、管理職(候補)の方におすすめします。法律知識は、業務上のリスクを回避し、会社へのダメージを未然に防ぐことができます。2級試験では、日々の実務において活用できる知識の量・深さが身に付きます。大企業では評価が高く、資格手当が出される会社もあると聞きます。

餅は餅屋といいますが、法律の専門家でなければ太刀打ちできないレベルの法律問題に関しては、顧問弁護士の先生に相談することになるでしょう。その際に、専門家に詳しく事情を説明し、解決策を引き出すことが、2級試験合格者の目指すところとなります。

ちなみに1級試験の受験資格は、2級合格者となります。
司法試験や司法書士・行政書士などの法律系の国家試験を目指している方は、実力試しに受験してみても良いかもしれません。

求人に関しては、責任が大きく、裁量の多い業務に偏るためか、アルバイト・派遣等の条件では、見掛けることがありません。
商工会議所の比較的知名度のある検定であるため、就職活動には有利になると思います。
総務部が兼任していることも多く、その業務の一つとして担当することもあるでしょう。定型業務や独占業務を持たないため、組織に所属していてこそ役立つ資格といえます。

評価については、資格の性質上、客観的・定量的に評価されるものではなく、資格取得の効果が中々実感できないかと思います。
しかし、プロジェクトや会社の損失を減らすことで、結果的に仕事の質が高まり、全体としての評価に還元されていると考えましょう。

リスクマネジメントが求められる社会において、法律知識の習得はますます必要とされます。キャリアアップのため、本格的に法律の勉強をしてみてはいかがでしょう?